事務職に転職したい人こそ営業職を経験するべき

2021/10/01

転職ノウハウ お役立ち情報 コラム

好景気不景気にかかわらず、常に人気職種である事務職。
人気職であるがゆえ、求人が出ると応募が殺到。
未経験からの就業が難しいのはもちろんのこと、最近は事務職であってもコミュニケーション力や提案力が問われ、ひたすら黙々とデータ入力をしてきた…というような人は、経験があってもなかなか採用されないなど、転職がとても厳しい職種になっています。
そんな事務職に未経験から転職するには?
キャリアパスも広がる、最適な方法をお伝えします。

【目次】

営業経験者の方が事務職に採用されやすい現実

事務職に求められる人物像

まずは未経験者応募可能な事務職求人に記載されている「歓迎要件」や「求める人物像」を見てみましょう。(2021年10月現在、実際に募集中の求人から抜粋)

・明るく元気がある方
・積極的に行動ができる方
・チャレンジ精神がある方
・協調性があってチームプレーができる方
・コミュニケーションが得意な方
・スピード感を持って業務ができる方
・ポジティブ(楽しく仕事が出来る。何事にも興味を持ち前向きに取り組める)な方
・責任感がある(嘘、言い訳ばかり言わない。真面目である)方
・ルーティンワークをこなすだけでなく、自発的にメンバーをサポートできる方
・臨機応変な対応ができる方
・サービス業、営業職など人と接する仕事の経験がある方
・会社を良くしていくために、周囲を巻き込んで改善を行える方
・社内の様々な部署ともやりとりが発生するサポート業務のため、相手の意図をしっかり把握ができ、周囲への配慮ができる方

以上のように、PCスキルよりも、仕事に対して前向きで積極性があり、なおかつコミュニケーション力が高く、協調性がある人物を求めているのです。

そしてこの人物像、実は営業職で求められる人物像と全く同じということに気が付きましたか?

言われたことだけやっていたら良い仕事ではなくなった

これまで事務職のイメージといえば、ルーティンワークとして、事務作業をひたすら行うといったものでした。
しかしながらこの数年で、クラウドサービスや情報共有ツールなど、SaaSの普及により、事務作業の時間短縮、簡略化を進めている企業が増加しています。

作業時間が削られた分、事務業務にかかわる他部署との連携や、連携に付随する業務の効率化の提案力などが求められているのです。
「社内でコンサルティング活動を行う」という仕事が事務職の仕事になってきたと言えるでしょう。

※ SaaS(サース、サーズ)…「Software as a Service」の略語。ソフトウェアをインストールし利用するサービスではなく、インターネット上におけるサービスとして提供・利用する形態のこと。

事務職への転職に営業経験が有利な理由

①事務職に求められる人物像が営業職に求められる人物像そのもの

「事務職に求められる人物像」でもお伝えした通り、事務職に求められる人物像は営業職に求められる人物像とイコールで繋がっています。

コミュニケーション力、提案力、顧客に合わせた臨機応変な対応は、営業職では必ず身につけなければいけないことであり、チーム編成で営業を行う企業は多く、チームで協調しながら仕事を行うことも当たり前となっています。

企業がそれらのスキルが既に備わった営業経験者を優先して採用しようと考えるのは、必然的と言えるでしょう。

②営業経験者はPCスキルも高い人が多い

無形商材営業やコンサルティング営業の場合、営業スタッフ自ら資料を作成し、その資料を用いて顧客に提案するということがあります。

顧客とのメールのやり取りが頻繁に行われるので、タイピングが速いのはもちろんのこと、Excelでデータ分析やグラフの作成を行ったり、PowerPointで資料を作成したりするため、営業経験者はPCスキルも高い人が多く、一般事務や営業事務であれば即戦力になる力を備えています。

③PDCAサイクルを回すのが得意

営業は必ず売上目標の設定があり、その目標を達成するにはどうしたら良いか?という計画を立て、実行に移し、目標達成できたか評価を行い、更に多くの売上を出すための改善策を練るという、PDCAサイクルに沿った仕事を行います。

事務職においても改善提案を行うためには、このPDCAサイクルを意識する必要があり、この点でもPDCAサイクルが身についている営業経験者は有利と言えます。

PDCAサイクルとは

営業職は事務職以外のキャリアパスも広げやすい

営業経験をきっかけにキャリアチェンジできるのは事務職だけではありません。
一見、営業職とは関連しないような職種へ転職するチャンスも広がっています。

ここでは、営業経験を活かせる職種についてご紹介します。

ITエンジニア

デスクワークの印象が強く、専門技術や知識が必要で、営業のスキルは活かせそうにないと感じてしまうITエンジニアの仕事。

実は、クライアントと密接に折衝を行う仕事のため、営業スキルがとても役に立つ仕事の一つなのです。

未経験スタートの場合はプログラミングから学び、ITエンジニアとしての知識を吸収する必要がありますが、要件定義や設計など、上流工程の担当になると、どのようなシステム開発を行うべきか、システムのどの箇所を改善すべきか、常にクライアントと話し合いながら仕事を進めて行くことになります。

マーケティング

顧客が何を求めているかの分析を行い、自社製品やサービスの情報を届け、集客を行うのがマーケティングの仕事です。

通信販売のECサイトやインターネット広告、クラウドサービスなど、インターネット上での集客が主体となってきた現在、データ分析を行うことがマーケティングの定義となってきました。

データ分析は地道な仕事に見えますが、社内や社外の様々な部署と連携する必要があり、コミュニケーション力が必須である他、顧客の動向と共にPDCAサイクルが目まぐるしく変わる仕事のため、営業経験があった方が明らかに有利になる仕事の一つです。

SaaS系の営業職に就いている人は、マーケティングの知識もあることが多く、即戦力になると言っても過言ではありません。

人事

主に採用や社内人事にかかわる様々な業務を担当する仕事です。

新卒採用では、会社の良さを存分にアピールし、優秀な学生からの応募を増やすという広報のような役割も担っているため、営業経験で培ったコミュニケーション力や提案力を発揮する絶好の仕事となります。

また、採用計画、人材育成計画、評価制度の運用・管理など、スケジュール通りに仕事を進めることがマストとなりますので、短期・長期スパンでのPDCAサイクルを実践ができる人が評価されやすい職種となります。

自営業(フリーランス・起業)

企業に属さずフリーランスとして働きたい、いつか起業して自分の会社を持ちたいと考えている場合も、営業経験を積んでおいた方が確実に有利になると言えるでしょう。

自分を売り込む、会社立ち上げのための資金を調達する…。「営業」をしなければ、まず仕事を得ることができないのです。

まとめ

営業職が秘めているポテンシャルの高さを感じていただけたでしょうか?
キャリアパスを考えた時、営業経験はとてつもなく大きな武器となります。

「大変そう」という先入観ばかりを持たず、スキルを身につけるため、計画的に営業の仕事に就いてみるのはいかがでしょうか?
営業経験を積むことで、あなたの将来が大きく開けるかもしれません。

【コラムを書いた人】
西村 美保
パセリスタッフ専属コーディネーター。コーディネーター歴6年。
様々な職種において転職希望の求職者をサポート。他にもスクールにおいてセミナー活動を行い、転職や就業に関する情報収集の仕方や良い転職を行う方法を伝授している