未経験職種への転職は20代のうちに

2021/09/03

転職ノウハウ お役立ち情報 コラム

「今の仕事が合わないから、次は違う仕事をしてみたい」
「自分の知識や業務の幅を広げるために、別の職種を経験したい」
など、転職を考える際に、未経験職種への転職を希望する方が多いかと思います。
ただし、未経験者が応募できる求人は20代に限られたものが多く、30歳を過ぎると途端に未経験から転職できる職種が狭まってしまうのが現状です。
なぜ20代にしか未経験就業の道が与えられていないのか?_その理由をお伝えいたします。

【目次】

未経験者応募可能な年齢が20代に限られる理由

「若さ」への期待

長期的なキャリア形成を想定

未経験者応募可能な年齢が20代に限られる大きな理由として、企業は長期的なキャリア形成を想定しているということが挙げられます。

専門知識が必要であったり、覚える業務範囲の幅が広いなど、未経験からの育成に時間がかかる職種は多く、一人前に仕事ができるようになるまで5年はかかるといった仕事も少なくありません。

日本はまだジョブ型雇用※1が進んでおらず、メンバーシップ型雇用※2の企業が多いため、社員を直接雇用し、正社員であれば雇用期間の定め無し、非正規雇用であっても長期的な雇用を前提としたものとなります。

そのため、企業は段階を踏んで社員の育成を行っていくことから、少しでも若い年齢のうちから教育を開始し、長い期間戦力として活躍してもらいたいという思いが強くあります。

※1 ジョブ型雇用…職務を定義して雇用を行う。つまり、仕事に対して人が割り当てられる形。
※2 メンバーシップ型雇用…長期雇用を前提に、職務を限定せずに人材を採用し、能力などに応じて仕事を分担する形。

素直さと柔軟性と体力

30代、40代と年齢が上がり、社会人として経験したことが積み重なってくると、実績による自信やプライド、自分の仕事スタンスが確立され、素直さや柔軟性に欠けてくるといった面が現れやすくなるものです。

それらの経験を活かせることは大きな武器ではありますが、未経験でイチからスタートする場合は時として邪魔をすることも。
社会人としての経験は少ないものの、素直さや柔軟性の高い20代を優先してしまう理由の一つとなります。

また、体力面についても、20代と30代以降で大きく差が出てくることは医学的な裏付けが取れていることもあり、体力が必要な仕事においては、20代が優先されるというのが実情です。

役職者が「若年者」

年功序列廃止による能力主義の浸透

日本の企業は年功序列制度による昇給・昇格の廃止が進み、スキル×経験値×実績による能力で昇給・昇格が決まる評価制度の導入が浸透してきました。

それにより、能力の高い20代・30代の役職者が増えてきており、ベンチャー企業においてはその状況が当たり前となってきています。

そもそも社長が40代であるなど、社員の平均年齢が20代中盤という会社も増え、入社時の年齢が30代以上だと、
「年下の上司ばかりになってしまう」
「社風や会社のカルチャーとマッチしない」
という懸念から、20代のみの採用を行っているケースが一気に増加しています。

まとめ…キャリア形成は20代から考える必要性がある

20代でスキルの取得、30代からはスキルの熟達

幅広い方向性で未経験職種への転職を行う場合は、20代のうちに行うのがベストです。

人生100年時代、本当はどの年齢からでも新しい仕事にチャレンジできる環境があることが理想ですが、現状、社会のシステムとしてその環境整備は追いついていません。

どちらかというと近い将来導入が進むであろうジョブ型雇用に向け、20代でスキルの習得を行い、30代からはスキルの熟達をし、いくつになってもプロフェッショナルとして仕事を受けることができるようになっておく必要があります。

そのためには、「失敗したから次はこっち」という場当たりな転職を行うのではなく、20代のうちからキャリア形成を考えることが重要であり、キャリア形成のためには、様々な仕事に対する理解を深め、企業に対する目を養うことが鍵となってきます。

【コラムを書いた人】
西村 美保
パセリスタッフ専属コーディネーター。コーディネーター歴6年。
様々な職種において転職希望の求職者をサポート。他にもスクールにおいてセミナー活動を行い、転職や就業に関する情報収集の仕方や良い転職を行う方法を伝授している